泣いてしまう

笑って、残された時間を楽しまなきゃいけない。 分かっていても、それが、それだけが、残酷なまでに難しい。

笑っているところを見ると泣いてしまうよ、
いつだってそこに在るはずのない永遠を感じてしまうから。

これは「好き」を利用した依存だ、と分かっていても止められない。

だって、
サーティーワンに行けばチョコミント味を見て涙が出て、
月の光を見れば歌声が耳の奥から聴こえてくるみたいで、
花の色が赤いだけで胸がくるしくて、
傘に雨が当たる音を聴くためにイヤホンを外して、
そうやってかなしみでも寂しさでもない、
ただ少しだけつめたい空気を吸って息をするしかないのに。

二階堂のCMを見るだけで写真集のロケーションを思い出して泣いてしまうんだ、馬鹿みたいだけど。

 

かえでちゃんという存在が私の生活に降り積もっている、それはかなしいくらいに軽くてうすく、だけど自分でも見えない程遠くまで続いている。二度と溶けないでいて、と強く願うことしか、今はできない